MUCHU DAYS
多世代の体験

祖父母と孫のおでかけ
— 「別の時間」がもたらすもの

2026年7月掲載

親とのおでかけと、祖父母とのおでかけは、子どもにとって別物です。 急かされない時間、昔話の中に出てくる場所、一緒に迷子になりそうな冒険—— 祖父母との体験が持つ固有の価値について考えてみます。

年齢によって響く体験は変わる

国立青少年教育振興機構の研究(平成22年度)は、成人5,000人と青少年約11,000人を 対象にした調査で、年齢期によって関連が強い体験カテゴリが異なることを報告しています。 小学校低学年までは「友だち遊び・動植物との関わり」が、 高学年以降は「地域活動・家族行事・手伝い・自然体験」が関連するとされています。

年齢期によって「効く」体験が異なる — 小学校低学年までは友だち遊び・動植物、 高学年以降は地域活動・家族行事・手伝い・自然

NIYE「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」平成22年 / 成人5,000人+青少年約11,000人(回顧・横断)

※これらは傾向の報告であり、因果関係を証明したり、効果を保証するものではありません。

祖父母との「家族行事」や「家の手伝い」は、 子どもにとっての体験として研究でも言及される領域です。 特に小学校高学年以降、こうした体験との関連が報告されています。

祖父母が持つ固有の強み

祖父母との体験の特徴は、「急がない時間」です。 現役で働いている親と違い、「もう少し見ていたい」という子どものペースに 合わせやすいことがあります。

また、祖父母が持つ「昔の話」は、子どもには学べない生きた歴史です。 「おじいちゃんが子どもの頃、ここには何があったの?」という問いが生まれる場所に、 三世代で行くことで、同じ場所でも違う体験になります。

祖父母のペース、親のペース、子どものペース——
三者が少しずつ違うからこそ、互いを観察する時間が生まれます。

体験前の「すり合わせ」が鍵

祖父母と孫のおでかけがうまくいくためには、事前の情報共有が助けになります。 子どもの年齢・興味・体力の目安、行き先のアクセス、トイレや休憩ポイント—— こうした実用情報を事前に整理して共有しておくと、 当日に余裕が生まれます。

体験の「設計」を親が担い、当日の「伴走」を祖父母が担う役割分担は、 多くの家庭でうまくいっている形です。

記録で「見ていた人」と共有する

祖父母と孫が一緒に行ったおでかけを、親が後から記録として残すことができます。 「カブトムシを触れた」「電車に一人で乗れた」——そういった発見を文字にしておくと、 離れて暮らす祖父母との会話の素材にもなります。

MUCHU DAYSは将来的に、家族内での記録の共有(祖父母をViewerとして追加する機能)を 予定しています。 現時点ではその機能はまだありませんが、記録を積み上げることはすでに始められます。